2012年12月6日木曜日

トリートメントのチカラ


昨日の記事、ダメージは最小限、オシャレは最大限 の続編です。
今日は髪の傷むメカニズム、補修されるメカニズムを、僕なりに解説してみようと思います。

まず、健康の髪と、ダメージヘアの違いからお話しましょう。
簡単に言ってしまうと、人間で言えば…

満腹の状態→健康毛
空腹の状態→ダメージヘア

…なのです。簡単にしすぎて、逆に難しいですね。(笑)

髪の毛は、主に高分子のたんぱく質の集合体です。つまり、ケラチンを主成分とするアミノ酸が組成の8~9割を占めています。が、昨日の記事で挙げた生活の様々な要素から、徐々に損傷する部分ができてきます。これがダメージヘアの始まり、初期状態です。

損傷箇所をそのまま放置しますと、そこから毎日のシャンプーでどんどん毛髪のアミノ酸が逃げていき、毛髪の構造そのものがもろくなります。
もろくなった髪は、ダメージ要因の影響をより強く受けてしまうので損傷箇所はさらに増え、そこからまた毎日のシャンプーでアミノ酸は流れていき…と、ダメージは悪循環状態で加速していきます。怖いですね。
そして残念ながら毛髪は爪と同じく、自分で回復する能力はありません。

ダメージが進むと、パサつく、広がる、まとまらない、ツヤの減少、枝毛による美観の喪失など、ヘアスタイリングに良くない影響を及ぼすことになります。

また、パーマやカラーリングなどの施術への影響も出てきます。
先ほど言ったように、ダメージヘアは空腹状態に例えられますので「腹が減っては戦ができぬ!」とばかりに、必要以上に薬剤を吸収してしい、さらにダメージを受けてしまいます。

カラーリングでは、傷んだ髪からアミノ酸が流れていくように、カラー剤の発色成分も流れてしまいますし、パーマも毛髪の持つ"コシ"の型に科学的な変化を起こして定着させるものですから、アミノ酸("コシ"の成分)がかなり減ってしまった状態の毛髪には、ダメージの深さによっては、効果が半分以下になってしまうこともあります。

傷んだ髪は、パーマ液やカラー剤を食べ過ぎてお腹を壊してしまう…と例えて考えると、少し髪の毛をいたわってあげたくなりませんか?(笑)。

※カリスマでは、パーマやカラーリングの前に、トリートメント成分でお腹イッパイにしてから施術をします。そうすれば最小限のダメージですみますし、パーマやカラーリングの定着も、何もしない状態で施術するよりも良くなります。 カリスマではこの前処理剤に、アミノ酸PPTを使用しています。この成分についてはいずれまた記事にしたいと思います。

あなたは、サロンやご自宅で、定期的にトリートメントを行っていますか?
トリートメントは、ダメージが深刻な状態になってから行うよりも効果も高いですし、成分次第ではダメージ要素からの保護効果まであったりします。
ダメージが進行する前に、定期的なトリートメントで悪循環に歯止めをかけることが重要です。

軽いダメージであれば、ホームケア(ご自宅で定期的にトリートメントを行うこと)で毛髪の健康を維持できますが、ある程度まで傷みが進行してしまうと修復の難易度も高くなります。
しかし多くの場合、サロントリートメントで、理想的な手触りやツヤを取り戻すことができます(一部には髪のプロである美容師にも手に負えない状態にまでダメージが進んでしまう方もいらっしゃいますが…^^;)。

そうなってしまう前に、定期的なケアで、あなたの髪を守りましょう!

当店の『New M3Tトリートメント』は、3ステップで行うサロントリートメントです。
ダメージで潤いを失った髪はしっとりとまとまり、パサパサな髪はツヤツヤになる、という強力さがこのトリートメントの”ウリ”です。また、コーティングの効果で摩擦による傷みを軽くし、あなたの髪のダメージ進行を食い止めます。
まだそこまでは傷みが進行していない方にも、わりと傷んでしまった方にも、変化を実感できるトリートメントです。
傷みやすい髪質だったり、環境にある方には、定期的に行うことをオススメします!

行われるトリートメントは、次の3ステップになります。

ステップ1→潤す。
肌の保湿でも有名になった成分・天然セラミドと、保湿糖類(マルトースを主成分にしたミレットジェリー)で潤いのベースをつくります。この「潤す」ステップがあってはじめて、ステップの2と3を効果的に施術することができます。
下地作りをするのが、ステップ1です。建物で言えば”土台作り”にあたるでしょうか。
この”潤いの土台”に補修成分が次々と入っていくことになります。

ステップ2→補給する。
ダメージによって失ったアミノ酸を、複数の毛髪補修成分(主成分:アミノ酸)で補います。
成分が複数あるのは、ダメージの種類によって失っているアミノ酸に違いがあるためです。
またこの成分は、自身が損傷箇所から再流出していくことを防ぐ特徴も持ち合わせているという、かなりデキる子です(笑)。これらの補給によって、手触りの質感がかなり向上したのを実感できると思います^^。

ステップ3→封じ込める。
最後は補った成分が流れていくのを強力に食い止める「フタ」のステップです。ダメージを受けた箇所から再度アミノ酸を逃がさないようコーティングをする、と言ったらわかりやすいでしょうか。
コーティングはキューティクルの保護と同時に、疎水性の表層再生も行うので、新たにさらされる摩擦や水分というダメージ要素からの影響を低く抑えることができる、という効果もあります。
傷んだ箇所へのフタであり、毛髪全体に防護層である膜を作るのがステップ3です。
もちろんツヤや手触りはさらに向上します♪

いかがですか?『New M3Tトリートメント』かなり強力にダメージを補修することがお分かりいただけたかと思います^^。
興味のある方は、いつでもお気軽にご質問くださいね。
電話でもメールでも、どちらのお問い合わせでも大歓迎です。
また、髪のお悩みがある方も、一度お気軽にご相談くださいね^^。